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比較・選び方

記帳代行かクラウド会計か?一人社長の費用と手間を比較

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結論

向いている

事業用口座・カードに取引が集まり、月1回の確認時間を取れるならクラウド会計

向いていない

申告期限が数週間以内、または入力だけでなく申告まで任せたい人

実際に確認

  • 弥生会計 Nextの銀行連携・AI仕訳(実機)
  • 記帳代行3社と弥生会計 Nextの料金(公式ページ)

未確認

  • 記帳代行サービスの実利用
  • 月100仕訳を自分で処理する所要時間

この記事を検証した条件

検証日:2026年9月13日

  • 記帳代行3社と弥生会計 Nextの公式料金ページを比較
  • 弥生会計 Nextはベーシックプラス相当の無料体験で検証
  • 弥生会計 Next無料体験で法人口座を連携
  • 未仕訳25件を取込み、12件の科目表示を確認
  • 実際に仕訳登録したのは1件

溜まった領収書を見るたびに、「もう記帳代行へ頼もう」と思う。でも、毎月の費用を見ると、自分で会計ソフトを使ったほうがいい気もする。迷うのは、金額だけでは比べられないからです。

結論から言うと、月1回の確認時間を取れるならクラウド会計、すでに溜まり、期限が近いならまず税理士へ相談してください。入力のみの記帳代行では申告まで対応しないことがあるため、申告書の作成・提出が契約に含まれるかを確認します。

この記事では、一人社長を想定して公開料金と作業範囲を比べます。記帳代行は利用していません。クラウド会計は、弥生会計 Nextの無料体験で銀行連携とAI自動仕訳を試しました。

費用はどれくらい違う?

条件をそろえるため、月100仕訳前後の公開料金例を見ます。仕訳とは、入出金を売上や経費などの科目へ記録することです。

選択肢 公開されている料金例 料金を見るときの注意
クラウド会計を自分で使う 弥生会計 Next エントリーは年契約で34,800円+税(月あたり2,900円+税)。月契約は3,480円+税 公式ページのキャンペーン適用価格で、終了時期は未記載。有人サポートや仕訳相談は上位プラン。自分で確認する時間、必要に応じた税理士費用は別
記帳代行:税理士法人エンブレース 月100仕訳まで7,500円/月の表示(税込・税別の明記は確認できず) ファイリングや別会計ソフト対応は追加料金
記帳代行:スタークパートナーズ 100仕訳まで月8,800円(税込)の表示 免税・簡易課税向け。原則課税は月13,200円(税込)
記帳代行:アライン税理士法人 51〜100仕訳は整理済み資料で月15,000円、未整理で月22,500円(いずれも税抜)の表示 月次報酬とは別。資料の整理状態で料金が変わる

記帳代行の3社は、月100仕訳前後の料金をWebで公開している事業者のうち、料金と業務範囲の両方を確認できたところを選びました。市場全体の相場ではなく、3社の公開例です。表示は税込、税抜、税区分の明記を確認できない料金が混在し、単体料金と月次報酬への追加料金も混じっています。同じ「100仕訳」でも、紙の整理、残高確認、質問対応、試算表、税務相談、決算申告が含まれるかで金額は変わります。比較するときは、消費税を含む支払総額と契約範囲を同じ条件で見積もってください。

見積もりでそろえる条件

  • 月の仕訳数
  • 紙かPDFか
  • 資料整理を誰がするか
  • 残高確認と質問対応を含むか
  • 決算・申告・税務相談を含むか

自分でやると、何が残る?

クラウド会計へ銀行口座やカードを連携すると、明細の手入力を減らせます。ただし、「全部お任せ」にはなりません。

自分に残るのは、AIが提案した科目の確認、領収書の保存、内容が分からない取引の調査です。現金払いが多ければ、取引を文章で入力する作業も残ります(領収書画像の取り込みは別サービスの扱いで、今回は試していません)。

弥生会計 Nextで法人口座を連携したときは、未仕訳の明細が25件入りました。画面で確認した12件のうち10件には具体的な科目が入り、判断が必要な2件は「未確定勘定」として保留されていました。

これは正解率ではありません。実際に登録したのは1件だけで、残りの科目が税務上正しいかまでは確認していません。

もう一つ注意があります。私が試したのは、ベーシックプラス相当の無料体験です(体験中もサポートはチャット・メールのみで、電話サポートと仕訳相談は使えません)。上の表で比べたエントリープランには、有人チャット・メール・電話のサポートや仕訳相談が含まれません。有人のチャット・メールが必要ならベーシック(年契約50,400円+税)、電話や仕訳相談まで必要ならベーシックプラス(年契約84,000円+税)が対象で、いずれも公式ページのキャンペーン適用表示です。分からない取引を誰かに聞きたいなら、その分の費用も見込んでください。

ゼロから科目を考える作業は減りました。でも、「提案を見て登録する人」は必要です。

記帳代行へ頼むと、何を任せられる?

記帳代行は、受け取った資料をもとに会計ソフトへ入力するサービスです。資料を渡せば何もしなくてよい、とは限りません。

内容が分からない入出金は、会社側への確認が必要です。領収書が不足していれば探します。サービスによっては、資料を月別に並べる作業や、紙のスキャンも別料金です。

特に確認したいのが、記帳代行と税務相談の境目です。入力代行だけの契約には、決算書や申告書の作成、個別の税務判断が含まれない場合があります。たとえばスタークパートナーズの料金ページには「消費税区分の判断、課税方式の判定、税務相談、申告書作成は対応しておりません」と明記されています。契約前に業務範囲を確認し、自社の税務処理は税理士や税務署へ相談してください。

どちらを選ぶか、4つの質問で決める

  1. 申告や資料提出まで何日ある?

    数週間しかないなら、まず税理士へ期限と現状を伝え、申告まで対応できるか確認します。記帳代行に依頼する場合も、入力だけでなく決算書・申告書の作成と提出が契約に含まれるかを確かめてください。

  2. 月の取引はどこに集まっている?

    事業用口座と法人カードに集まっていれば、クラウド会計の自動取込が効きます。現金や個人カードが多いなら、人手での整理が増えます。

  3. 月1回、確認する時間を取れる?

    取れるなら自分で回せる可能性があります。毎月後回しになるなら、代行費用は締切を買う費用でもあります。

  4. 判断できない取引が多い?

    取引の内容を説明できない、税区分に迷う、過年度から残高が合わない場合は、ソフトだけで解決しようとしないでください。

迷うなら「入力は機械、判断は人」に分ける

二者択一にしなくても構いません。銀行とカードの明細はクラウド会計へ取り込み、定型取引は自分で確認する。分からない取引だけを一覧にし、税理士へ聞く方法があります。

逆に、最初の数か月だけ記帳代行へ頼み、溜まった分を片付けてから自社運用へ切り替える方法もあります。依頼前に、戻ってくるデータの形式と、自社の会計ソフトで続けられるかを確認してください。

つまずいたのは期首残高

弥生会計 Nextの初期設定で、分かる科目だけ期首残高へ入れたところ、「貸借バランスが0以外は保存できません」と表示されました。

差額を繰越利益へ集計して先に進む選択肢はありました。ただし、正式な帳簿を帳尻合わせで確定してよいわけではありません。前期の決算書を用意し、不明点は税理士へ確認してください。

正直、気になった点

  • クラウド会計はソフト代だけ見ると低く見えますが、自分の確認時間は料金に出ません。
  • 低価格に見えても、資料整理や質問対応が別料金の場合があります。今回確認した3社でも、料金に含む作業と税表示の条件は異なります。
  • 私は記帳代行を実際に契約していません。納期、質問のしやすさ、修正対応は評価できません。
  • 弥生会計 Nextでも、AIの提案を確認せず登録する使い方は勧めません。
  • 期限まで時間が少ない場合、アライン税理士法人の公開料金では通常料金の20%〜50%を加算する場合があります。受付可否と申告対応の範囲は事業者ごとに確認してください。

まとめ

事業用口座とカードに取引が集まり、月1回の確認を続けられるなら、まずクラウド会計を試せます。現金資料が多い、すでに数か月溜まっている場合は記帳代行も候補です。期限が近い、または申告まで依頼したい場合は、まず税理士へ相談し、対応可否と契約範囲を確認してください。

費用を比べるときは、月額だけでなく「資料整理、残高確認、質問対応、決算・申告のどこまで含むか」をそろえます。

溜まった経理を片付ける順番は「経理が溜まってしまった一人社長がまずやること」、銀行連携の実際は「弥生会計 Nextを無料体験してみた」で詳しく書いています。

弥生会計 Next

自分で回せそうなら、まず事業用口座を1つ連携し、未仕訳の確認量を見てください。

弥生会計 Nextの無料体験で確認する

最大2か月無料。自動課金はありません。料金と条件は申込前に公式ページで確認してください。

Sources

  • URL: https://www.yayoi-kk.co.jp/kaikei/kaikei-next/price/ Title: 料金プラン・価格|弥生会計 Next Checked: 2026-09-13 Supports: エントリーの年契約34,800円+税・月契約3,480円+税、キャンペーン適用表示(終了時期の記載なし)、プラン別サポート範囲(有人チャット・メールはベーシックから、電話・仕訳相談はベーシックプラスから)、ベーシック年契約50,400円+税・月契約5,040円+税、ベーシックプラス年契約84,000円+税・月契約8,400円+税(いずれもキャンペーン適用表示)、無料体験は最大2か月・1事業者1回・ベーシックプラス相当・自動課金なし
  • URL: https://www.yayoi-kk.co.jp/kaikei/kaikei-next/ Title: 法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」 Checked: 2026-09-13 Supports: 金融機関連携、AIによる入力・仕訳支援、法人向けサービスであること
  • URL: https://www.umegawa.com/price/index.html Title: 料金ご案内|千代田区 経理・記帳代行センター(運営: 税理士法人エンブレース) Checked: 2026-09-13 Supports: 仕訳数別の記帳代行料金(100仕訳まで7,500円/月、税込・税抜の明記なし)、ファイリング等のオプション料金、決算・申告は別料金
  • URL: https://starkpartners.jp/price/ Title: 料金|スタークパートナーズ Checked: 2026-09-13 Supports: 仕訳数・消費税区分別の記帳代行料金(税込)、月次試算表PDFと月1回30分のオンライン説明を含むこと、消費税区分の判断・課税方式の判定・税務相談・申告書作成は対象外であること
  • URL: https://www.al-tax.or.jp/price/ Title: サポートプラン(料金表)|アライン税理士法人 Checked: 2026-09-13 Supports: 税抜表示、月平均仕訳数、資料の整理状態による記帳代行料金の違い、月次報酬と別料金であること、特急時の加算