比較・選び方
無料の電子契約、月に数件ならどれ?GMOサイン・クラウドサイン・freeeサインで送って比べた
結論
向いている
取引先との契約が月に数件で、固定費0円で電子契約を始めたい一人法人の社長
向いていない
毎月6件以上送る人。3社とも無料の枠を超えます
確認したこと・未確認のこと
実際に確認
- 3社の無料プランで見本の契約書を1件ずつ送り、締結まで通した(実機)
- 相手の画面と、締結後に残る書類・PDFの署名(実機)
- 無料枠・有料プランの料金(公式)
未確認
- 上限に達したときの画面と翌月の回復
- 複数人の署名や却下の流れ
- GMOサイン・freeeサインを無料のまま使い続けたときの保管期間
この記事を検証した条件(2026年9月24日)
公開 / 最終確認
- 3社の無料プランで見本の秘密保持契約書を1件ずつ送り、自分の別アドレスを相手にして締結まで確認(2026-09-24)
- 相手の画面は、ログインしていない別のブラウザで確認
- GMOサイン・クラウドサインは新規登録、freeeサインは既存の無料アカウント
- 無料枠・料金を公式ページで確認(2026-09-24、料金ページとクラウドサインのヘルプは2026-09-25に再確認)
- AI操作代行あり
この記事の目次(7項目)
契約書をPDFで送って、印刷・押印・郵送で戻ってくるのを待つ。月に数件のこの往復のために、電子契約の有料プランを契約するのは重いですよね。3社の有料プランは、freeeサインの個人事業主向けを除くと、いちばん安いものでも年払いで月5,980円(税抜)からです。
結論から言うと、月に数件なら、電子契約は無料プランで回せます。
3社とも、無料プランで見本の契約書を1件ずつ送り、自分の別アドレスを相手にして締結まで通しました。次の早見で選んでください。
- 月3〜5件送る → GMOサイン
- 月2件以内で、サービス会社の署名と合意締結証明書の両方を残したい → クラウドサイン
- 月1件で、WordやExcelのまま送りたい → freeeサイン
- マネーフォワード クラウドのひとり法人・スモールビジネス・ビジネスプランを契約済み → 付属のクラウド契約(送信件数による追加料金なし)
この記事は、取引先との契約が月に数件の一人法人の社長向けです。
無料プランでできることの違いは、この表で分かる
| GMOサイン(お試しフリー) | クラウドサイン(フリー) | freeeサイン(無料) | |
|---|---|---|---|
| 月に送れる数 | 5件 | 2件 | 1通 |
| 使える人数 | 1人 | 1人 | 3人 |
| 相手の登録・支払いの入力 | 求められなかった | 求められなかった | 求められなかった |
| 相手の規約同意 | 画面は出なかった | 同意して書類を開く | 「次へ」で同意とみなす |
| 締結の最後 | 相手の署名で完了 | 相手の同意で完了 | 相手の署名のあと、自分が「締結を完了」 |
| 相手のリンクの期限 | 約1か月(私が送ったとき) | 10日 | 1・2・4週間から選ぶ |
| 締結後に残る書類 | 締結済みPDF | 締結済みPDF+合意締結証明書 | 締結済みPDF+「電子契約に関する情報」PDF(相手へのメールに添付) |
| PDFに付いた署名 | GMOグローバルサイン・ホールディングスの証明書による署名+タイムスタンプ | 弁護士ドットコムの証明書による署名+タイムスタンプ | タイムスタンプのみ |
3社とも、相手はメールのリンクを開いて、登録なしで署名・同意まで進めました。違いは「件数」「最後に誰が押すか」「締結後に何が残るか」の3つです。
無料枠は月に何件まで?
GMOサインは月5件です。 ホームに「0 / 5 送信」と出て、1件送ると「1 / 5」になりました。上限に達すると、無料のままではその月に追加で送れないと公式FAQにあります。名前に「お試し」と付きますが、利用期間の制限はないと公式が案内しています。

クラウドサインは月2件です。 ダッシュボードに「今月残り 2件」と出て、送ると「今月は残り 1 件です」に変わりました。月2件を超えると送信が制限され、翌月1日に2件に戻ります。自動で課金されることはない、とヘルプにあります。

クラウドサインの無料プランは、トップの「無料ではじめる」から、「アカウントの新規登録(無料)」のページで登録できました。法人か、個人・個人事業主かを選びます。
freeeサインは月1通です。 ホームの「今月の状況」に「文書送信数 0/1」と出て、送ると「1/1」になりました。
3社とも、送る途中で料金の表示や確認は出ませんでした。
枠を超える月が続いたら
無料の枠を超える月が続くなら、有料プランです。3社の有料プラン(freeeサインは個人事業主向けを除く)のうち、いちばん安いものは次のとおりです。
| サービス | プラン | 月額(税抜) | 送るごとの費用(税抜) |
|---|---|---|---|
| GMOサイン | ライト | 年間契約8,800円、単月契約9,500円 | 1件100円(契約印タイプ) |
| クラウドサイン | Light | 11,000円(1年契約) | 1件220円 |
| freeeサイン | Starter | 年額一括で5,980円(年71,760円)、月額払い7,180円(どちらも1年契約) | 電子サインの無料枠が月50通、従量は1通100円 |
使い方は簡単?違いはファイルの形式と名前
3社とも、PDFを上げて、送り先のメールアドレスと氏名を入れて、確認して送る流れです。GMOサインとクラウドサインは、押印欄を置かずに送れました。freeeサインは、相手の印鑑欄を置いて送りました。GMOサインで署名欄を置かずに進むと、「不可視署名(印影のない署名)」になると案内が出ます。

freeeサインは、Word・Excel・PowerPointのまま上げられます。 アップロードしたあと、PDFに自動で変換されます。契約書をWordで作っているなら、PDFに書き出す手間が1つ減ります。

GMOサインは、ファイル名がそのまま文書名になります。 送り先を入れる画面の封筒名も文書名から自動で入り、その画面では直せませんでした。相手に届くメールの件名にも、この名前が出ます。送る前に、ファイル名を相手に見せてよい名前にしておいてください。
同じ契約書を繰り返し送るなら、テンプレートの扱いも違います。GMOサインは無料でも5件まで登録できます。クラウドサインは、無料ではテンプレートを使えません。
相手には何をお願いすることになる?
相手にもアカウントを作ってもらう必要がありますか?
いりません。3社とも、相手は届いたメールのリンクを開いて署名・同意まで進めて、アカウント登録や支払いの入力は求められませんでした。クラウドサインは、受信者は登録なしで締結でき、費用も一切発生しないと受信者向けガイドに書いています。
相手の画面は、最初の一歩が少しずつ違います。
クラウドサインは、最初に「利用規約・プライバシーポリシーに同意して書類を開く」ボタンが出ます。書類を確認して「書類の内容に同意」を押せば完了です。

GMOサインは、規約への同意を求める画面は出ず、「署名をはじめる」から署名して完了でした。

freeeサインは、「次へ」を押すと、利用規約と電磁的な署名・捺印の使用に同意したとみなされると画面に書かれています。相手は印鑑の文字と姓名を入れて「署名・合意」を押します。

freeeサインは、相手が署名しても締結にならない
freeeサインで引っかかりやすいのはここです。相手が「署名・合意」を押しても、まだ締結ではありません。自分の画面で「締結を完了」を押して、初めて締結になります。
相手に届くメールにも、送信者の最終確認をもって締結完了になると書かれています。相手が署名したら、自分の画面を開きに行く一手間が残ります。
締結したあと、手元に何が残る?
クラウドサインは、2つの書類が残ります。 締結済みの書類から「締結済みファイル」と「合意締結証明書」を、無料プランのままダウンロードできました。合意締結証明書には、当事者ごとの氏名・メールアドレス・同意日時と、発行元の弁護士ドットコム株式会社の名前が載っています。締結完了のメールにも、締結済みPDFが添付されていました。

GMOサインは、締結済みPDFの1点です。 「文書管理」からZIPで取り出すと、中身は締結済みPDFだけでした。合意締結証明書のような別紙は入っていません。
freeeサインは、相手に届いた締結完了メールに2つのPDFが添付されていました。 締結済みPDFと「電子契約に関する情報.pdf」です。後者には「署名方法:電子サイン」、当事者ごとの日時・メールアドレス・氏名、タイムスタンプの時刻が載っています。
PDFに付いていた署名
締結済みPDFに付いていた署名を、3社とも確かめました。
- クラウドサイン: 弁護士ドットコム(Bengo4.com, Inc.)の電子証明書による署名と、タイムスタンプ。公式は自社を「事業者署名型(立会人型)」と説明しています(立会人型=当事者の指示を受けて、サービス会社が自社の証明書で署名する方式)。
- GMOサイン: GMOグローバルサイン・ホールディングスの電子証明書による署名と、タイムスタンプ。無料で使えるのは立会人型(契約印タイプ)だけ、と公式の料金表にあります。
- freeeサイン: サービス会社の電子証明書による署名はなく、タイムスタンプだけでした。送る画面に電子サインと電子署名を選ぶ欄はなく、公式の料金表でも、無料プランは電子署名の送信が「-」です。
契約の内容や相手の求めによって必要な方式が変わることがあるので、自社の契約でどの方式が要るかは、弁護士などの専門家か各社の公式窓口に確認してください。
クラウドサインは、書類を無期限に保存するとヘルプにあります。どのサービスでも、締結したらPDFを手元にも保存しておくと安心です。
正直、気になった点
- クラウドサインの月2件は、却下や取り消しになった書類も1件に数えます(ヘルプ)。送り直しが1回あると、その月の枠はなくなります。
- GMOサインは件数が多い代わりに、締結後に残るのはPDF1点だけです。サービス会社の署名と、別紙の証明書の両方を残したいなら、合意締結証明書が出るクラウドサインのほうが向いています。
- freeeサインの無料は月1通で、最後に自分の「締結を完了」が要ります。月に2件以上なら、ほかの2社のほうが回しやすいです。
まとめ:どれから始める?
月に数件なら、3社とも無料プランで取引先との契約を回せます。相手に登録をお願いする必要もありません。選び方は、件数と、締結後に残したいものと、送るファイルの形式です。
件数を取るならGMOサイン。 無料で月5件まで送れて、テンプレートも5件まで登録できます。
サービス会社の署名と、別紙の証明書の両方を残したいならクラウドサイン。 無料でも、弁護士ドットコムの署名が付いた締結済みPDFと、合意締結証明書の2つを取り出せます。
WordやExcelのまま送りたいならfreeeサイン。 Word・Excel・PowerPointをそのまま上げられ、無料でも3人まで使えます。
マネーフォワード クラウドのひとり法人・スモールビジネス・ビジネスのいずれかのプランを契約しているなら、付属のクラウド契約で、送信件数による追加料金なしに送れます。詳しくは「マネーフォワード クラウドの電子契約は、追加料金なしで送れる?」にまとめています。
Sources
- URL: https://www.gmosign.com/price/difference/ Title: フリープランと有料プランの違い|電子印鑑GMOサイン Checked: 2026-09-25 Supports: お試しフリーの月額0円・ユーザー1・送信上限5件/月・文書テンプレート登録5件まで・立会人型(契約印タイプ)のみ「※ 相手方のアカウント不要」、FAQ「月間の送信上限に達した場合、お試しフリープランのままではその月に追加で契約書を送信することはできません。」
- URL: https://www.gmosign.com/price/ Title: 料金プラン|電子印鑑GMOサイン Checked: 2026-09-25 Supports: ライトの年間契約8,800円/月・単月契約9,500円/月、契約印タイプの送信料100円/件(いずれも税抜)
- URL: https://www.gmosign.com/lp/0613campaign/ Title: GMOサインのお試しフリープランとは? Checked: 2026-09-24 Supports: お試しフリープランに利用期間の制限がないこと
- URL: https://help.cloudsign.jp/ja/articles/354463 Title: フリープラン(クラウドサイン ヘルプセンター) Checked: 2026-09-25 Supports: 送信件数 月2件まで・ユーザー数1名まで、月2件以降は送信が制限され翌月1日に2件に戻ること、自動で課金されないこと
- URL: https://help.cloudsign.jp/ja/articles/4377036 Title: 送信件数のカウント方法・課金のタイミングについて Checked: 2026-09-25 Supports: 却下・取り消し操作を行った場合でも件数に数えること
- URL: https://help.cloudsign.jp/ja/articles/757827 Title: クラウドサイン受信者向けガイド Checked: 2026-09-25 Supports: 受信者は登録することなく合意締結が可能で、費用も一切発生しないこと
- URL: https://help.cloudsign.jp/ja/articles/385319 Title: 書類ファイルの保存期間を教えてください Checked: 2026-09-25 Supports: 書類ファイルを無期限に保存すること
- URL: https://help.cloudsign.jp/ja/articles/5577241 Title: ライトプラン Checked: 2026-09-25 Supports: フリープランではテンプレート機能を提供していないこと、ライトプランの月額11,000円・送信1件220円(税抜)
- URL: https://www.cloudsign.jp/price/ Title: 料金プラン | クラウドサイン Checked: 2026-09-25 Supports: Lightの月額11,000円・送信件数ごとの費用220円(税抜)、有料プランの契約期間は当初1年(注記※1)、有料プランの一覧とは別に「Free Plan 送信件数:月2件まで、ユーザー数:1名まで」の欄があること(2026-09-25)
- URL: https://www.cloudsign.jp/signup/ Title: アカウント新規登録|クラウドサイン Checked: 2026-09-24 Supports: 「アカウントの新規登録(無料)」、登録の種類(法人/個人・個人事業主)
- URL: https://www.cloudsign.jp/media/20210317-jigyousyasyomeigata/ Title: 電子契約の「事業者署名型(立会人型)」と「当事者型」の違いとは?(クラウドサイン公式メディア) Checked: 2026-09-25 Supports: クラウドサインが自社を事業者署名型(立会人型)電子契約サービスと記載していること
- URL: https://www.freee.co.jp/sign/pricing/ Title: freeeサインの料金プラン Checked: 2026-09-25 Supports: 無料プランの電子サイン無料枠1通/月・ユーザー数3、電子署名送信従量が無料の列で「-」、Starterの年額一括5,980円/月(71,760円/年)・月額払い7,180円/月・電子サイン無料枠50通/月・電子サイン送信従量100円/通(税抜)、年額一括払い・月額払いとも契約期間1年
- URL: https://www.freee.co.jp/sign/individual/pricing/ Title: freeeサインの個人事業主向け料金プランはこちら|freeeサイン Checked: 2026-09-25 Supports: 個人事業主向けにスターター(年一括払い 実質980円/月・11,760円/年、月払い1,280円/月、税抜)などのプランがあること(「いちばん安い」から除く根拠)