実務ガイド
マネーフォワード クラウドの電子契約は、追加料金なしで送れる?
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結論
向いている
マネーフォワード クラウドの法人向けプランを契約していて、契約書を電子で送りたい一人社長
向いていない
紙の既存契約を取り込んで更新期限まで管理したい人や、無料のまま送りたい人
確認したこと・未確認のこと
実際に確認
- 送信・締結は対象プランのみで、無料のままでは送れないこと(公式)
- ひとり法人プランで使える機能5つ(サポートFAQ)
- トライアル(ビジネスプラン相当)で送信から締結まで通せること(実機)
- 相手方がメールのURLから押印・同意し、締結後に証明書と署名付きPDFが残ること(実機・サポートFAQ)
未確認
- ひとり法人プランでの画面と手順
- 相手方(受信者)の費用
- アラート通知機能の中身
この記事を検証した条件(2026年10月23日)
公開 / 最終確認
- トライアル終了日に、サポートFAQ(f002・f023・f026・f052・f087)、p008・p024、クラウド会計の法人向け料金ページを確認し、本文と一致(2026-10-23)
- クラウド契約の料金ページ、サポートFAQ(f023・f087)、p024・p008を確認(2026-09-22)
- サポートFAQ(f002・f026・f052)とクラウド会計の法人向け料金プランを確認(2026-09-17)
- 1ヶ月無料トライアル(ビジネスプラン相当)で見本の契約書を1件送信し、自分の別アドレスを相手方にして締結まで確認(2026-09-23)
- ひとり法人プランそのものでは試していない
- AI操作代行あり
この記事の目次(8項目)
契約書をPDFで送って、印刷・押印・郵送で返ってくるのを待つ。この往復に1週間かかって、仕事の開始も請求も後ろにずれる。一人で回していると、よくある詰まり方です。
電子契約サービスを調べ始めると、月額数千円のサービスが並びます。でも、すでにマネーフォワード クラウドを契約しているなら、その料金はもう払っているかもしれません。
結論から言うと、ひとり法人・スモールビジネス・ビジネスのいずれかのプランなら、契約書の送信・締結は基本料金の中で使えて、送った件数による追加料金もありません。ただし無料のままでは送れず、できることも送信と締結まわりに絞られます。
この記事は、マネーフォワード クラウドを契約している、または検討している一人社長向けです。会計ソフトそのものを選んでいる段階なら「一人社長が選ぶクラウド会計ソフトは?freee・マネーフォワード・弥生を比較」から読んでください。
今のプランで、電子契約は送れる?
送れるかどうかは、契約しているプランで決まります。公式の料金ページは、法人向けプランのうち「ひとり法人プラン」「スモールビジネスプラン」「ビジネスプラン」のいずれかを利用していれば、契約書の送信・締結機能を使えるとしています。
| プラン | 電子契約の送信 | ユーザー数 |
|---|---|---|
| 無料 | × | 1名のみ(追加不可) |
| ひとり法人・スモールビジネス | ○ | 1名のみ(追加不可) |
| ビジネス | ○ | 無制限(4名以上は従量課金) |
| Mid | ○ | 無制限(11名以上は従量課金) |
無料のまま送ることはできません。有償契約のない無償利用状態で使えるのは、1アカウントのログイン、ログイン権限の移譲、「締結完了」画面の書類の閲覧・ダウンロードの3つだけで、書類の送信や契約書情報の編集を含むその他の機能は使えないと明記されています。
先に自分の画面で確かめたいなら、1ヶ月無料トライアルがあります。対象サービスの一覧にマネーフォワード クラウド契約が入っていて、トライアル中に使えない機能の一覧にクラウド契約の項目はありません。私もこのトライアルで、契約書の送信から締結までを1件通しました。
ただし、トライアルで使えるのは法人ならビジネスプラン相当の機能で、ひとり法人プランそのものではありません。条件は、過去に有償契約の契約履歴がない事業者であること。期間は利用開始日から翌月同日までで、公式サイトはクレジットカード不要、トライアル終了後に自動で有料プランへ移るわけではないと案内しています。
送る件数が増えても料金は変わらない
料金ページには「契約書の送信料・保管料は0円!」とあり、送信件数・保管件数による課金や上限設定はないと書かれています。サポートも、電子契約の送信件数による課金や制限はないとしています。月に1件でも20件でも、請求は変わりません。
代わりに、料金は利用者数で決まります。ひとり法人プランとスモールビジネスプランは、ユーザー1名までが基本料金の中です。
ひとり法人プランで使えるのは、この5つ
プランごとの機能表で、ひとり法人・スモールビジネスの列に○が付くのは5つです。
- 電子契約の送信
- アドレス帳(送り先を登録しておく機能)
- Slack連携
- テンプレート
- 書類閲覧・ダウンロード
契約書を作って送り、相手に署名してもらい、締結した書類を見る。日々の契約がこの流れで済むなら、5つで足ります。自分のプランの列はプランごとに利用できる機能(公式サポート)で確かめられます。
私が試したのはトライアル(ビジネスプラン相当)で、ひとり法人プランの画面そのものではありません。その範囲で見ると、送る手順は「申請の準備」「送信先の設定」「押印位置の設定」「確認して送信」の4ステップでした。承認フローを挟む欄はなく、2つ目のステップで選べるのは閲覧できる人だけです。
3つ目の「押印位置の設定」では、自分と相手の押印欄を書類の上に置けます。自分の押印欄を置いたときは、先にそこを済ませないと送信に進めません。押印は、社名入りの丸い印影か、入力した会社名や氏名から選び、画面にはどちらも電子署名での押印になると書かれています。

テンプレートは、最初は1件も入っていません。テンプレートから作るボタンは押せず、「利用可能なテンプレートがありません。」と表示されました。はじめは、契約書をPDFにして持ち込む前提で考えておくのが確実です。
できないことは、ビジネスプランに上げても増えない
この記事でいちばん大事なのはここです。ひとり法人・スモールビジネスで使えない機能は、ビジネスプランに上げても使えるようになりません。
| 機能 | ひとり法人・スモールビジネス | ビジネス | Mid |
|---|---|---|---|
| 契約書インポート | × | × | ○ |
| アラート通知 | × | × | ○ |
| 契約管理項目 | × | × | ○ |
| 案件管理 | × | × | ○ |
| 契約情報エクスポート | × | × | ○ |
| AI自動入力 | × | × | ○ |
| 複数相手方への一括送信 | × | × | ○ |
| 複数書類の添付 | × | × | ○ |
公式のFAQも、「ひとり法人プラン」「スモールビジネスプラン」「ビジネスプラン」では契約書の送信・締結のみを利用できる、と書いています。紙で結んだ既存の契約書を取り込んで、更新期限を通知で管理したい。この使い方は、プランを1つ上げても解決しません。Midプランを検討するか、契約の管理は別の方法で持つことになります。
なお、Midプランでも案件管理とSalesforce連携は別途申し込みが必要と注記されています。
相手には何をお願いすることになる?
相手にもアカウントを作ってもらう必要がありますか?
いりません。公式サポートは、取引先(相手方)のアカウント登録は不要で、署名依頼メールに記載されたURLから操作できるとしています。相手にお願いするのは、届いたメールを開いて署名してもらうところまでです。
相手方に費用がかかるかどうかは、公式ページで確認できていません。相手が費用を気にしそうな取引なら、送る前に問い合わせておくと確実です。
自分の別アドレスを相手方にして送ると、届いたメールにも「アカウント登録は不要です」と書かれていました。URLの有効期限は受信から30日間です。相手の操作は、URLを開いて内容を確認し、割り当てられた欄に押印して「書類の内容に同意」を押すところまででした。

署名は何が記録される?
マネーフォワード クラウド契約は、立会人型の電子署名方式です。電子署名に記録されるのは、契約当事者の「メールアドレス」と「同意日時」。電子証明書とタイムスタンプは、セコムトラストシステムズのプラットフォームを通じて提供されていると案内されています。
電子署名の方式にはいくつか種類があり、契約の内容や相手方の求めによって、必要な方式が変わることがあります。自社の契約でどの方式が要るかは、弁護士などの専門家か、公式の問い合わせ窓口に確認してください。
締結すると、「締結完了ファイル」と「合意締結証明書」の2つをダウンロードできました。合意締結証明書には、当事者ごとに氏名、会社名、メールアドレス、合意日時が並びます。締結済みのPDFに付いた電子署名を確かめると、署名者の証明書はマネーフォワードのもので、発行元はセコムトラストシステムズでした。タイムスタンプも付いています。立会人型という公式の説明と合っています。

つまずきやすいのは「ユーザー1名」
ひとり法人プランはユーザー1名のみで、ユーザーの追加はできません。クラウド会計の法人向け料金ページにも、管理コンソールのユーザー画面に登録されている人数が士業アカウントを除いて1名の場合に限りひとり法人プランを契約できる、という注記があります。人を増やす予定があるなら、先にプランを見直すことになります。
ひとり法人プランは、仕訳の件数にも上限があります。届きそうなときの対応は「マネーフォワードのひとり法人プラン、仕訳が500件を超えたらどうなる?」にまとめています。
なお、ひとり法人・スモールビジネス・ビジネスの各プランなら、初期費用はかかりません。クラウド会計の法人向け料金ページに「初期費用0円」とあります。クラウド契約の料金ページにある「初期費用 ※初月のみ」の欄は、問い合わせてプランの提案を受ける流れの中にあり、金額も対象プランも書かれていません。
申し込み前に確かめるのは、ユーザー数です。
正直、気になった点
- 契約の管理まで求めるなら、プランを上げても解決しません。契約書インポートもアラート通知もMidプランの機能で、ビジネスプランでは使えません。紙の契約を取り込んで期限を管理したい人には足りない形です。
- 相手方の費用は、公式ページで確認できませんでした。導入前の問い合わせ項目に加えておくと安全です。
- 送信件数に上限がない代わりに、使える機能は送信と締結まわりに絞られています。件数は多いが管理はシンプルでよい、という人に向いた形です。
まとめ
ひとり法人・スモールビジネス・ビジネスのいずれかのプランなら、電子契約のために別のサービスを契約する必要はありません。無料のままでは送れません。契約書インポートやアラート通知まで求めるなら、このプランでは足りません。
マネーフォワード クラウドを使っていない、または無料のまま送りたいなら、電子契約3社の無料プランを「無料の電子契約、月に数件ならどれ?」で比べています。
データで受け取った書類をどう残すかが気になるなら「一人社長の領収書・請求書はどう保存する?電子帳簿保存法で最低限やること」にまとめています。「すでに払っているソフトに含まれていないか先に確かめる」という同じ考え方は「一人社長の請求書作成を自動化するには?無料ツール5つを比較」でも書きました。
これからマネーフォワード クラウドを契約するなら、会計や請求と同じ基本料金の中にクラウド契約が含まれます。
電子契約まで1ヶ月無料で試せる:マネーフォワード クラウド
クラウド契約は、会計と同じ法人向けプランの基本料金に含まれます。無料登録は、クラウド会計の公式サイトから。1ヶ月無料トライアルはクレジットカード不要で、終了後に自動で有料プランへ移りません。
契約書の送信・締結を使えるのは、ひとり法人・スモールビジネス・ビジネスのいずれかのプランです。
Sources
- URL: https://biz.moneyforward.com/contract/price/ Title: 法人向けの料金プラン - マネーフォワード クラウド契約 Checked: 2026-09-23 Supports: 対象プラン(「ひとり法人プラン」「スモールビジネスプラン」「ビジネスプラン」のいずれか)で契約書の送信・締結機能を利用できること、「契約書の送信料・保管料は0円!」、送信件数・保管件数による課金や上限設定がないこと、対象プランでは契約書の送信・締結のみ利用できること、初期費用の欄(「※初月のみ」、金額とひとり法人プランへの適用の記載なし)
- URL: https://biz.moneyforward.com/support/contract/faq/service/f023.html Title: プランごとに利用できる機能を教えてください。(2026年04月17日更新) Checked: 2026-10-23 Supports: 無料プランは電子契約の送信が×であること、ひとり法人・スモールビジネス列で○の5機能(電子契約の送信、アドレス帳、Slack連携、テンプレート、書類閲覧・ダウンロード)、契約書インポート・契約情報エクスポート・アラート通知・契約管理項目・案件管理・AI自動入力・一括送信・複数書類の添付がビジネスプランでも×でMidプランのみ○であること、案件管理とSalesforce連携は別途申し込みが必要なこと(※4)、ユーザーの追加ができないこと(※2)とプラン別のユーザー数
- URL: https://biz.moneyforward.com/support/plan/guide/p024.html Title: 無償利用状態で利用できる機能を教えてください。(2026年01月30日更新) Checked: 2026-10-23 Supports: 無償利用状態のクラウド契約で利用できるのは「1アカウントのログイン」「ログイン権限の移譲」「「締結完了」画面の書類の閲覧・ダウンロード」の3つで、書類の送信や契約書情報の編集等を含むその他の機能は利用不可であること
- URL: https://biz.moneyforward.com/support/plan/guide/p008.html Title: 1ヶ月無料トライアルについて(2026年09月18日更新) Checked: 2026-10-23 Supports: 法人はビジネスプラン相当の機能を1ヶ月間無料で利用できること、対象サービスにマネーフォワード クラウド契約が含まれること、トライアル期間中に利用できない機能の一覧にクラウド契約の項目がないこと、過去に有償契約の契約履歴がない事業者のみが対象であること、期間が利用開始日から翌月同日までであること
- URL: https://biz.moneyforward.com/support/contract/faq/service/f087.html Title: クラウド契約の電子署名とタイムスタンプの仕組みを教えてください(2025年12月09日更新) Checked: 2026-10-23 Supports: 立会人型の電子署名方式であること、電子署名に契約当事者の「メールアドレス」と「同意日時」が記録されること、セコムトラストシステムズが提供する電子証明書プラットフォームを利用し、同社のプラットフォームを通じてタイムスタンプを付与していること
- URL: https://biz.moneyforward.com/support/contract/faq/service/f052.html Title: 取引先(相手方)はマネーフォワード クラウド契約のアカウント登録が必要ですか?(2023年09月11日更新) Checked: 2026-10-23 Supports: 相手方のアカウント登録が不要で、署名依頼メールに記載のURLから操作できること
- URL: https://biz.moneyforward.com/support/contract/faq/service/f026.html Title: 電子契約の送信件数による従量課金や制限はありますか?(2022年03月24日更新) Checked: 2026-10-23 Supports: 送信件数による課金・制限がないこと
- URL: https://biz.moneyforward.com/support/contract/faq/service/f002.html Title: 利用料金について教えてください。(2026年09月29日更新) Checked: 2026-10-23 Supports: 利用者数に応じた従量課金であること、ひとり法人・スモールビジネスはユーザー1名まで基本料金内であること
- URL: https://biz.moneyforward.com/accounting/smb/price/ Title: マネーフォワード クラウド会計 法人向け料金プラン Checked: 2026-10-23 Supports: 「基本料金に含まれるサービス一覧」に「電子契約・契約管理」が含まれること、クレジットカード不要で1ヶ月お試しできること、トライアル終了後に自動的に有料プランへ移行しないこと、管理コンソールの登録人数が士業アカウントを除き1名の場合に限りひとり法人プランを契約できる注記、「プラン詳細 初期費用0円・月々2,480円〜」(ひとり法人・スモールビジネス・ビジネスの3プラン)と「クラウド会計を含む12サービスを、初期費用0円・月々2,480円〜利用できます!」(2026-09-23初回確認、2026-10-23再確認)
- URL: https://biz.moneyforward.com/contract/ Title: 電子契約・契約書管理システム - マネーフォワード クラウド契約 Checked: 2026-09-23 Supports: 「会計や請求書を含む12のサービスを基本料金内で利用可能!」の記載