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一人社長は補助金でクラウド会計を導入できる?freee・マネーフォワード・弥生の対象を調べた

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結論

向いている

これから会計ソフトを新規に契約し、交付決定を待って申請から報告まで対応できる一人社長

向いていない

交付決定を待たずに今月から使いたい人と、契約済みのソフトに後から補助金を当てたい人

実際に確認

  • 一人法人の扱い、補助率と下限、締切と手続き(公募要領と事務局)
  • 3社の一人法人が使う価格帯のプランが事務局の検索に載っていること
  • 3社の補助金ページの案内(freeeはスタンダード以上、弥生は受付終了など)
  • freee会計のひとり法人プランを自社で利用(補助金は申請していない)

未確認

  • 登録事業者ごとの契約条件(年払いに限るか、導入設定費が要るか)
  • 採択率と、実際の申請にかかる作業時間

この記事を検証した条件

検証日:2026年9月15日

  • インボイス枠の公募要領と事務局の公式ページで条件・日程を確認(2026-09-14〜15)
  • 事務局のITツール検索で3社のプラン名を検索し、結果と事業者ページを確認(2026-09-15)
  • 3社の補助金ページと弥生のプレスリリースを確認(2026-09-14)

会計ソフトを入れようと調べていると、「補助金で安くなる」という話に行き当たります。2026年度の名前は「デジタル化・AI導入補助金2026」で、旧IT導入補助金です。

結論から言うと、制度の上では一人法人も対象になりえて、インボイス枠ならソフトの補助額に下限がありません。事務局の検索にも、3社の一人法人が使う価格帯のプランが載っています。ただし、メーカーの補助金ページの案内とは食い違うので、事務局の検索で自分のプランと相談先を探すのが先です。

この記事は、法人成りした一人社長が「自分は使えるのか」「いくら戻るのか」「手間に見合うのか」を決めるためのものです。

従業員0人の一人法人でも使える?

従業員が0人でも、それだけで外れることはありません。申請の対象外となる事業者の一覧に、従業員数の下限がないためです。

インボイス枠の公募要領には、会社役員は「常時使用する従業員」に当たらないと書かれています。役員1人だけの法人は、従業員0人という扱いです。

従業員0人だと、小規模事業者になるんですか?

なります。小規模事業者の基準は、商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)が従業員5人以下、それ以外が20人以下です。会社なら、0人はどの業種でも収まります。小規模事業者だと、あとで見るインボイス枠の補助率が上がります。

一方で、大企業との資本関係や過去の受給歴など、会社ごとに見る要件は別にあります。

使いたいプランは対象?3社の公式ページと事務局で違った

先に言葉を1つだけ。申請はソフト会社と直接ではなく、IT導入支援事業者を通して行います。事務局に登録され、ソフトの提供と申請の手伝いをする事業者です。

その事業者が登録したソフトは、事務局の検索で調べられます。3社の補助金ページと並べると、書いてあることが違いました。

サービス メーカーの補助金ページ 事務局の検索(インボイス枠)
freee会計 スタンダード/アドバンス/エンタープライズを案内。ひとり法人プランの記載はない ひとり法人プランを16社が登録
マネーフォワード クラウド会計 「法人向け 会計ソフト」などの記載だけで、プラン名はない ひとり法人プランを3社が登録
弥生会計 Next 2026年9月10日で、弥生の窓口の申請受付を終了 ベーシックプランを3社が登録

freeeは「対象外」とは書いておらず、自社の窓口でひとり法人プランを案内していない、という状態です。

弥生の受付終了は弥生の自社窓口の話で、制度が終わったわけではありません。なお、弥生が5月に対象製品として発表したのは、デスクトップ版の「弥生会計」でした。

公式ページを何枚も読むより、事務局の検索を1回叩くほうが早かったです。

自分のプランは事務局の検索で探せる

事務局のサイトには、登録されたソフトと支援事業者を探せるページがあります。無料で、会員登録もいりません。

  1. 検索ページを開く

    事務局のITツール・IT導入支援事業者検索を開き、「ITツールを探す」を選びます。

  2. 支援枠で「インボイス枠」を選ぶ

    会計ソフトなら、まずインボイス枠で見てください。

  3. ブランド名+短い語で検索する

    「freee会計 ひとり法人」「弥生会計 Next」のように入れます。登録名は事業者ごとに表記が揺れるので、正式なプラン名を丸ごと入れないほうが取りこぼしません。

  4. 事業者名から連絡先を開く

    結果のカードは1枚が1事業者です。事業者名を押すと、対応エリアや電話番号、メールアドレスが載った詳細ページに移ります。

プランが出てきたら、そのまま申請できるんですか?

そこは別です。年払いに限るか、導入設定の費用が別にかかるかといった契約条件は、検索結果に書かれていません。詳細ページの連絡先から、事業者に直接聞いてください。

検索に出てこないプランも、対象外とは限りません。登録は順次更新中で、表示されない場合があると検索ページに書かれています。

いくら戻る?通常枠とインボイス枠で大きく違う

会計ソフトに関係するのは、通常枠とインボイス枠(インボイス対応類型)です。例として、freee会計のひとり法人プラン(年払いで年35,760円、税抜)の2年分、71,520円で計算します。

通常枠 インボイス枠
補助率 1/2以内 50万円以下の部分は3/4以内(小規模事業者は4/5以内)
補助額の下限 5万円以上 下限なし
71,520円の場合 35,760円で下限に届かない 最大57,216円

通常枠は条件付きで2/3に上がりますが、従業員の賃金に関する条件なので、一人法人は1/2で考えます。

2年分を対象にするには、交付決定のあとに2年分の契約と支払いを終える必要があります。

私は最初、「下限5万円に届かないから無理」で片付けかけました。枠を1つ見落とすと、補助率も下限も変わります。

手続きと締切、間に合う?

  1. gBizIDプライムを取る

    法人の代表者用の共通アカウントです。代表者がマイナンバーカードでオンライン申請すれば最短即日、書類で申請すると最大1か月かかります。

  2. SECURITY ACTIONを宣言する

    情報セキュリティ対策に取り組む宣言で、目安は2〜3日です。

  3. 支援事業者と一緒に交付申請する

    自分だけでは申請できません。ソフトの情報や事業計画は、支援事業者が入力します。

  4. 交付決定を待つ

    今の回は2026年11月9日の予定です。交付決定より前に契約すると、補助の対象になりません。

  5. 契約・支払いをして実績報告を出す

    期限は2027年4月30日17時の予定です。報告の時点で、ソフトを使い始めている必要があります。

いちばん効くのは締切です。今の回の1次締切は2026年9月29日17時で、gBizIDプライムを書類で申請すると今回は厳しいです。オンライン申請ならIDは間に合う見込みですが、支援事業者を選んで交付申請を準備する時間が要ります。次の回の日程は、まだ公表されていません。

申請前に確認すること

  • 過去にIT導入補助金の交付決定を受けた会社は、年度と枠によって今回のインボイス枠に申請できません。
  • 申請できる場合も、IT導入補助金2022〜2025で交付決定を受けた会社には賃上げ計画の要件が付きます。
  • 支払いは原則、法人名義の口座からの銀行振込(口座振替も可)か、法人名義のクレジットカードの1回払いです。
  • 導入したソフトを途中で解約すると、補助金の返還を求められることがあります。
  • 交付のあとも、ソフトを使い続けていることなどを報告する手続きがあります。

細かい条件は、公募要領で確認してください。

会計ソフトを今月から使いたい人と、補助金の時間軸は噛み合いません。ここは割り切りが必要でした。

正直、気になった点

  • 私の会社はfreee会計のひとり法人プランを使っています。補助金は申請していません。
  • 事務局の検索にプランが載っていても、「申請すれば通る」わけではありません。
  • 制度の対象や金額は、年度と公募回で変わります。個別の判断は、事務局や支援事業者、顧問税理士に確認してください。

まとめ

まず事務局の検索ページで、インボイス枠を選んで自分のプランを探し、事業者の連絡先から契約条件を聞いてください。ここまでは無料で、自分だけで進められます。

時間も先に見てください。1次締切は2026年9月29日17時です。gBizIDプライムを書類で申請するなら今回は厳しく、オンラインでも支援事業者との準備に時間が要ります。

補助金を前提にしないなら、判断はずっと単純です。3社とも無料で試せて、期間はfreee会計が30日間、マネーフォワード クラウド会計が1か月、弥生会計 Nextが最大2か月です。料金とプランの違いは「一人社長が選ぶクラウド会計ソフトは?freee・マネーフォワード・弥生を比較」、実機で試した様子は「弥生会計 Nextを無料体験してみた」、記帳が溜まっている場合の順番は「経理が溜まってしまった一人社長がまずやること」にまとめています。

補助金を使わずに、freee会計を自分で年額プランで契約する人向けには、紹介ページもあります。

freee会計の紹介ページ(freee公式)

紹介ページのフォームから年額プランを契約すると、法人は5,000円の割引になります。

freee会計の紹介ページを見る

割引後の金額は、申込時の支払い画面で確認してください。モバイルアプリからの契約は割引の対象外です。

事務局の検索を見たうえで、freee会計の導入と補助金を人に相談したい人向けに、窓口を1つ置いておきます。

freee会計の導入・補助金相談(株式会社Wizの窓口)

導入・補助金の相談フォームを開く

これから新規に導入する人向けです。

Sources

  • URL: https://www.freee.co.jp/lp2/accounting/referral Title: freee会計 お友だち紹介キャンペーン Checked: 2026-09-17 Supports: 紹介ページのフォーム経由で有料プランを契約すると年額プランが法人5,000円割引になること、モバイルアプリからの契約は対象外、料金表でプランを選ぶと支払い画面で自動的に割引価格が適用されること(FAQ Q4)
  • URL: https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260310001.html Title: デジタル化・AI導入補助金2026の公募要領を公開しました | 中小企業庁 Checked: 2026-09-14 Supports: 2026年度の制度名が「デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)」であること
  • URL: https://it-shien.smrj.go.jp/pdf/it2026_koubo_invoice.pdf Title: 公募要領 インボイス枠(インボイス対応類型)|デジタル化・AI導入補助金2026 Checked: 2026-09-14(27〜31ページ目は2026-09-15) Supports: 会社役員は「常時使用する従業員」に該当しないこと、小規模事業者の従業員数基準(8ページ)、申請の対象外となる事業者に従業員数の下限規定がないこと(12〜13ページ)、過去の交付決定者がインボイス枠の対象外となる規定(13ページ)とIT導入補助金2022〜2025の交付決定者に付く賃金引上げ計画の要件(10ページ)、クラウド利用料は最大2年分で交付決定後の契約・支払いが必要なこと、交付決定前の契約は補助対象外で実績報告時点で利用開始が必要なこと(14・27ページ)、支払方法は原則、法人名義の口座からの銀行振込(口座振替も可)か法人名義のクレジットカード1回払い(28ページ)、事業終了後の効果報告と、解約・利用停止時の辞退と補助金の返還(30〜31ページ)
  • URL: https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/normal/ Title: 通常枠|デジタル化・AI導入補助金2026 Checked: 2026-09-14 Supports: 補助率1/2以内(最低賃金未満の従業員が全体の30%以上の場合は2/3以内)、補助額は1プロセス以上で5万円以上
  • URL: https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/digitalbase/ Title: インボイス枠(インボイス対応類型)|デジタル化・AI導入補助金2026 Checked: 2026-09-14 Supports: ソフトウェアの補助額は下限なし〜350万円、補助率は50万円以下の部分で3/4以内(小規模事業者は4/5以内)
  • URL: https://it-shien.smrj.go.jp/search/ Title: ITツール・IT導入支援事業者検索|デジタル化・AI導入補助金2026 Checked: 2026-09-15 Supports: 「ITツールを探す」でのツール名の部分一致検索と支援枠の選択、結果カードが1枚1事業者で連絡先は事業者詳細ページ(対応エリア・電話・メール)にあること、登録名の表記が事業者ごとに異なること、インボイス枠で「freee会計 ひとり法人」16社・「マネーフォワードクラウド ひとり法人」3社・「弥生会計 Next」3社(ベーシックプラン)が表示されたこと、移行登録を順次更新中で検索結果に表示されない場合があるという注記、ログイン・会員登録なしで検索できること(2026-09-15確認)。
  • URL: https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/ Title: 事業スケジュール|デジタル化・AI導入補助金2026 Checked: 2026-09-14 Supports: 1次締切2026-09-29 17:00、交付決定予定2026-11-09、事業実施・実績報告期限2027-04-30 17:00予定、確定した募集回のみ公表するという注記
  • URL: https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/flow/ Title: 新規申請・手続きフロー詳細|デジタル化・AI導入補助金2026 Checked: 2026-09-14 Supports: gBizIDプライム取得、SECURITY ACTION宣言(目安2〜3日)、IT導入支援事業者と進める交付申請、交付決定の流れ
  • URL: https://gbiz-id.go.jp/top/faq/faq.html Title: GビズID | よくある質問 Checked: 2026-09-15 Supports: gBizIDプライムはオンライン申請なら最短即日、書類申請は最大1か月で発行されること
  • URL: https://www.freee.co.jp/solution/it-hojokin/ Title: 2026年度のデジタル化・AI導入補助金が利用可能なITツール|クラウドfreee Checked: 2026-09-14 Supports: 対象として案内されているのはfreee会計のスタンダード/アドバンス/エンタープライズで「ひとり法人」プランの記載がないこと、「新規のお客様が対象」、インボイス枠の機能要件への言及がないこと
  • URL: https://www.freee.co.jp/accounting/new-corporation/pricing/ Title: 新設法人向け freee会計 料金プラン Checked: 2026-09-14 Supports: ひとり法人プランの年払い年額35,760円(税抜)、30日間の無料お試し
  • URL: https://biz.moneyforward.com/it_subsidies/ Title: デジタル化・AI導入補助金をお考えの事業者の方へ|マネーフォワード クラウド Checked: 2026-09-14 Supports: 対応枠として通常枠とインボイス枠を挙げていること、対応サービス欄が「法人向け 会計ソフト」等の機能カテゴリ名のみでプラン単位の記載がないこと(ブラウザで同日中に2回確認)
  • URL: https://biz.moneyforward.com/accounting/ Title: マネーフォワード クラウド会計 Checked: 2026-09-13 Supports: 1か月の無料トライアル
  • URL: https://www.yayoi-kk.co.jp/products/ithojo/ Title: 弥生製品がデジタル化・AI導入補助金の活用で最大80%OFFで利用できる|弥生株式会社 Checked: 2026-09-14 Supports: 2026年9月10日付で弥生の窓口での補助金の新規申請受付をすべて終了したこと
  • URL: https://www.yayoi-kk.co.jp/company/pressrelease/detail.20260511/ Title: 「弥生会計」および「弥生販売」がデジタル化・AI導入補助金2026の対象製品に認定 Checked: 2026-09-14 Supports: 2026年5月11日付の対象製品がデスクトップ版の弥生会計(スタンダード/プロフェッショナル/プロフェッショナル 2ユーザー)で、認定がインボイス枠(インボイス対応類型)であること
  • URL: https://www.yayoi-kk.co.jp/kaikei/kaikei-next/price/ Title: 料金プラン・価格|弥生会計 Next Checked: 2026-09-14 Supports: 弥生会計 Nextの無料体験が最大2か月間であること(この記載は2026-09-13に同ページで確認)